長寿のニュースを、
今日の食卓を見直すきっかけに。
大きな目標より、今日の一食に「これならできそう」を。

「100歳以上の方が、初めて10万人を超えた」。2026年9月16日、そんなニュースが報じられました。厚生労働省が9月15日に公表した人数は、全国で107,677人。前年より7,914人増えています。
長寿をお祝いする一方で、「自分は、これからどんなふうに暮らしていこう」と考えた方もいるのではないでしょうか。食べ物や健康の情報はたくさんあるのに、今日から何をすればよいのか、かえって迷ってしまうこともあります。
長寿のニュースだけでは、食べ方の正解は決まりません。
今回の発表は、100歳以上の方の人数などをまとめたものです。特定の食品を食べれば長生きできる、と示した調査ではありません。年齢の数字と、毎日の体調や暮らしやすさも、同じものではありません。
誰かの食習慣が紹介されると、同じことをすればよい気がするもの。でも、好みも、生活のリズムも、体の状態も人それぞれです。ニュースをきっかけに考えたいのは、自分の食卓で無理なく続けられることではないでしょうか。
「ちゃんと食べたい」。でも、毎日は忙しいですよね。
仕事や家事に追われて、お昼は麺だけ。一人分のために何品も作るのは大変。冷蔵庫を開けても、何を組み合わせようか決まらない。食事を大切にしたい気持ちがあっても、思うようにいかない日はあります。
家族を気にかけて「もっと食べて」と言ったものの、相手には負担だったかもしれない。そんな戸惑いもあると思います。
毎回手作りで、完璧にそろえようとしなくても大丈夫。今の暮らしの中で、選びやすく、食べやすい方法をひとつ考えてみましょう。
今日の一食を、三つの役割で見てみましょう。
厚生労働省の「食生活指針」では、食事を楽しむことや、主食・主菜・副菜を基本に組み合わせることが示されています。
ごはん・パン・麺などの主食。魚・肉・卵・大豆製品などを使う主菜。野菜・きのこ・海藻などを使う副菜。まずは、今日食べるものに、どんな役割の料理があるか眺めてみませんか。
たとえば、麺だけで済ませる予定なら、卵や豆腐を使った一品と、野菜の小鉢を組み合わせる。買ってきたお惣菜や冷凍野菜も、食卓を整える選択肢になります。食べる量や組み合わせは、その日の体調や自分に合う範囲で考えましょう。
買い物の前に、「次の一食」を決めておく。
一週間分をきっちり計画するのが大変なら、次の一食だけでも。「ごはんに、魚のおかずと野菜の小鉢を合わせよう」。そう決めてから冷蔵庫を見ると、買い足すものを選びやすくなります。
家族となら「何を食べたい?」と聞くところから。一人の食事なら、好きな器をひとつ使ってみるところから。食べる時間を楽しむ工夫も、大切にしたいですね。
食事療法や食事制限の指示がある方は、その内容を優先してください。食欲の低下が続く、意図せず体重が減る、かむ・飲み込むことが気になる場合は、自己判断で食事を変え続けず、医師や歯科医師、管理栄養士に相談しましょう。
長寿のニュースを、大きな目標を背負うきっかけにしなくても。まずは今日の食卓に目を向けて、「これならできそう」をひとつ。自分にも家族にも無理のない一食を、考えてみませんか。
この記事は一般的な食生活の情報です。特定の商品による長寿、疾病の予防・治療などの効果を示すものではありません。
参考にした情報
厚生労働省「令和8年度百歳の高齢者へのお祝い状及び記念品の贈呈について」(2026年9月15日)
人数は9月1日現在の住民基本台帳に基づく報告、年齢は9月15日現在。
テレ朝NEWSの100歳以上人口に関する報道(2026年9月16日)
厚生労働省「食生活指針について」 / 「食生活指針の実践のために」
情報確認日:2026年9月17日
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